建築士事務所とは?―(5)助言・進言


(5) 適切な施工者を選定するためのデータなどを整理し、建て主に助言・進言する。

見積書を提出した施工者(売り手)1社または数社のデータを整理して建て主(買い手)に助言する。

見積書は具体的な金額を表すものであるが、同時にその見積書を作成した側の意図や技術的な傾向をも物語るものでもある。

例えば、木材や大工手間賃が高いか安いかで木材工事をいつも使っている社員に近い立場の大工が担当するのか、別のグループに外注するのか、わかる。
全体に安いのに、電気工事が高いのは何故だろう?とか、考えていくと、「社長の弟が材木会社をやっている...しかし、設備関係は大きな設備会社と提携しているようだ」とかがわかる。

現在は、会社・個人を問わず、何らかのやり方で技術を高めることによりコストを削減し、価格を下げないと生き残れない時代である。
そのことに対する会社の姿勢が、見積書の数字や項目や構成に表れる。

見積もりの過程でやり取りする質疑応答に付いても言える。
「こんな質問をする会社は、どうも...」となることもある。

また、設計事務所は年に、数件あるいは10数件の住宅の建設に関わっている。
それらの、着工から完成までの全ての過程に関与している。
当然(売り手)側のやることや、その背景も熟知している。
それやこれやを専門家として総合し、整理して助言する。